令和3年 全国大会優秀研究賞応募のご案内

 第103回全国算数・数学教育研究(埼玉)大会は無事終了しました。
  ご参加いただきました皆さま、どうもありがとうございました。

 特設サイトは8月31日で閉鎖しました。

第103回全国算数・数学教育研究(埼玉)大会のご案内(第二次)

 2次案内をPDFでダウンロード

日本数学教育学会会長清水 美憲
第103回全国算数・数学教育研究(埼玉)大会実行委員長二宮 裕之

 第103回全国算数・数学教育研究(埼玉)大会を、講習会を8月19日(木),20日(金)、研究大会を同21日(土),22日(日)の日程で開催いたしますのでご案内申し上げます。東京オリンピック・パラリンピックの日程が1年延期になった影響で、当初の予定より3週間繰り下げての開催となりました。また新型コロナの影響で、日数教全国大会としては初のオンライン開催です。このように大会の準備にあたり紆余曲折がございましたが、スタッフ一同全力を挙げて準備を進めております。本大会の研究主題は「主体的に学ぶ力を育む算数・数学の授業の実現-これからの時代に求められる資質・能力の育成を目指して-」です。新しい学習指導要領で掲げられた「主体的・対話的で深い学び」の中でも特に『主体的な学び』に焦点を当て、子どもたちが意欲をもって学習に取り組むこと、子どもたちがめあてを意識して学習に取り組むこと、など学習者の『主体性』をキーワードとしました。

 関係諸機関、諸団体のご協力とご支援をお願い申し上げますとともに、全国から多くの皆様のご参加を心よりお待ちいたしております。

1 研究主題

主体的に学ぶ力を育む算数・数学の授業の実現
-これからの時代に求められる資質・能力の育成を目指して-

 これからの時代に求められる資質・能力を育むための方策として、主体的・対話的で深い学びの実現が求められています。そしてその実現に向け、多くの学校で授業改善が精力的に進められているところです。これら3つの「学び」の中でも『主体的な学び』の実現には、学習者の学習意欲を前提とした上で更に、自分(自分たち)で考え、自分(自分たち)で行動すること(活動すること)が求められます。従来からの「教えられたことを、教えられたように行う」という行動様式は、これからの『変化の激しい社会』では通用しないことが少なからずあります。一人一人が自分の頭で考え、行動していくことのできる自立した個人として、たくましく生き抜いていく基礎を培うことが重要とされています。そのためには、「与えられた問いを、教えられたように考える」だけではなく、問いを他人事ではなく『我が事』として捉え、数学的活動を主体的に進めていく必要があります。そのような活動の中には「自分で問いを見出す」ことも重要な要件として含まれます。

 これらを踏まえ埼玉大会では、これからの時代に求められる資質・能力を育成するための方策として、特に「主体的に学ぶ力」を育む算数・数学の授業に焦点を当てて研究主題を設定しました。

2 日程

令和3年(2021年)
講習会 8月19日(木) 09:00-09:30 ネット接続確認等
09:30-11:20 講習I
11:20-12:30 昼食・休憩
12:30-14:20 講習II
14:40-16:30 講習III
8月20日(金) 09:00-09:30 ネット接続確認等
09:30-11:20 講習IV
11:20-12:30 昼食・休憩
12:30-14:20 講習V
14:40-16:30 講習VI
大会 8月21日(土) 09:00-09:30 ネット接続確認等
09:30-11:40 開会式・記念講演
11:40-12:30 昼食・ネット接続確認等
12:40-14:30 部会シンポジウム
12:40-16:40 高専・大学部会I
14:50-16:40 部会講演
8月22日(日) 08:30-09:00 ネット接続確認等
09:00-12:10 分科会I
大学部会II
12:10-13:00 昼食・ネット接続確認等
13:00-16:10 分科会II
大学部会III
13:00-14:00 関東甲信静事務引継会
14:10-16:10 大会事務引継会
16:20- 閉会式

3 会場

すべてのプログラムをオンライン(Zoom等)で開催します。
接続先情報は、参加申し込みをいただいた皆様に個別にお知らせします。

4 大会の概要

8月21日(土)
09:00~09:30ネット接続確認
09:30~10:00■開会式
10:10~11:40■記念講演
 講師 高濱 正伸 先生(花まる学習会代表)
 演題 「算数・数学で育む思考力」
 講師紹介

 1959年熊本県人吉市生まれ。

 県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。

 東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。花まる学習会代表、NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。算数オリンピック作問委員。日本棋院理事。武蔵野美術大学客員教授。環太平洋大学(IPU)特任教授。

 1993年「花まる学習会」を設立。1995年には、小学校4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。チラシなし、口コミだけで、母親たちが場所探しから会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だった会員数は、23年目で20000人を超す。保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30000人を超える。また、同会が主催する野外体験企画では、年間約10000人を引率。新たな試みとして、2020年度夏より、花まる無人島プロジェクトを開始。

  →花まる子ども冒険島|https://www.hanamarugroup.jp/hanamaru/mujintou/

 2015年4月からは、佐賀県武雄市で官民一体型学校「武雄花まる学園」の運営にかかわり、市内の公立小学校全11校に拡大された。

 『わが子を「メシが食える大人」に育てる』ほか、『小3までに育てたい算数脳』『算数脳パズルなぞぺ~』シリーズ、『メシが食える大人になる!よのなかルールブック』など、著書多数。関連書籍は200冊、総発行部数は約300万部。「情熱大陸」「カンブリア宮殿」「ソロモン流」など、数多くのメディアに紹介されている。ニュース共有サービ「NewsPicks」のプロピッカー、NHKラジオ第一「らじるラボ」の【どうしたの?~木曜相談室~】コーナーで第2木曜日の相談員を務める。

12:40~14:30■部会シンポジウム
□幼稚園・小学校部会
 ○テーマ 「主体的に学ぶ力を育む算数授業の実現」
 ○コーディネーター
  山本良和(実践研究推進部副部長・昭和学院小学校)
 ○シンポジスト
  岡田紘子(実践研究推進部幹事・お茶の水女子大学附属小学校)
  鈴木 純(実践研究推進部幹事・学習院初等科)
  高井淳史(実践研究推進部幹事・東京都小平市立小平第七小学校)
  樋口万太郎(実践研究推進部幹事・京都教育大学附属桃山小学校)
  森本隆史(実践研究推進部幹事・筑波大学附属小学校)
□中学校部会
 ○テーマ 「学びに向かう力・人間性等を育む授業の実現に向けて」
 ○コーディネーター
  加々美勝久(実践研究推進部長・元お茶の水女子大学)
 ○シンポジスト
  天野秀樹(実践研究推進部幹事・広島大学附属東雲中学校)
  小岩大(実践研究推進部幹事・東京学芸大学附属竹早中学校)
  野口千津子(埼玉県ときがわ町立都幾川中学校)
  水谷尚人(国立教育政策研究所)
  山崎浩二(実践研究推進部幹事・日本大学)
□高等学校部会
 ○テーマ 「主体的に学ぶ力を育む数学の授業とは」
 ○コーディネーター
  高城彰吾(実践研究推進部副部長・学習院高等科)
 ○シンポジスト
  阿原一志(明治大学)
  田中紀子(実践研究推進部幹事・愛知県立旭丘高等学校)
  須田 学(実践研究推進部幹事・筑波大学附属駒場中高等学校)
  齋藤教雄(実践研究推進部幹事・埼玉県立浦和高等学校)
  荻野大吾(実践研究推進部副部長・東京都立日比谷高等学校)
12:40~16:40■分科会 高専・大学部会
14:50~16:40■部会講演
□幼稚園・小学校部会
 清水 美憲 (筑波大学)
  「数学を創る」という視点からの算数科の授業改善‐答えが出てから算数は始まるか‐
□中学校部会
 相馬 一彦 (北海道教育大学)
  「考えることが楽しい」授業の実現と授業改善
□高等学校部会
 長尾 篤志 (文部科学省初等中等教育局)
  高等学校数学科における課題
8月22日(日)
08:30~09:00ネット接続確認
09:00~12:10■分科会
□幼稚園・小学校部会I
□中学校部会I
□高等学校部会I
□高専・大学部会II
11:35~13:00昼食・ネット接続確認等
13:00~16:10■分科会
□幼稚園・小学校部会II
□中学校部会II
□高等学校部会II
□高専・大学部会III
16:20~■閉会式
13:00~14:00■関東甲信静事務引継会
14:10~16:10■日数教大会事務引継会

5 講習会

1 期日

8月19日(木)
9:30-11:20講習I
12:30-14:20講習II
14:40-16:30講習III
8月20日(金)
9:30-11:20講習IV
12:30-14:20講習V
14:40-16:30講習VI

2 会場

すべてのプログラムをオンライン(Zoom等)で開催します。
接続先情報は、参加申し込みをいただいた皆様に個別にお知らせします。

3 講習内容

小学校 中学校 高等学校
  小学校 中学校 高等学校
I
8月19日(木)
9:30-11:20
蒔苗 直道(筑波大学)

数学的に考える資質・能力を育てる算数の学習指導
新井 仁(都留文科大学)

データの活用と数学の学び− 概念学習型の授業を目指して −
熊倉 啓之(静岡大学)

問題発見・解決の過程を重視した高等学校数学科の学習指導
II
8月19日(木)
12:30-14:20
齊藤 一弥(島根県立大学)

「数学的活動」を基盤に据えた算数科授業づくり
鈴木 誠(東京学芸大学附属世田谷中学校)

中学校数学科における思考力・判断力・表現力を育てる授業づくり~日常の授業の中での数学的活動を通して~
後藤 顕一(東洋大学)

理数教育における授業での探究の視点-生徒の資質・能力の育成を目指して―
III
8月19日(木)
14:40-16:30
日野 圭子(宇都宮大学)

数学的に考える資質・能力を育てる授業に向けて-子どもの姿から考える-
佐藤 寿仁(岩手大学)

全国学力・学習状況調査の結果を生かした指導の改善・充実
岩田 耕司(福岡教育大学)

数学的に考える資質・能力を育てる高等学校数学科の学習指導
IV
8月20日(金)
9:30-11:20
笠井 健一(国立教育政策研究所)

算数科における主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善と学習評価
水谷 尚人(国立教育政策研究所)

中学校数学科における「指導と評価の一体化」の実現
渡辺 美智子(立正大学)

数理・データサイエンス・AI教育の体系化と統計的推測の位置付け
V
8月20日(金)
12:30-14:20
中村 光一(東京学芸大学)

算数科授業における数学的な見方・考え方の指導:主体的に学ぶ力を育むために
大谷 実(金沢大学)

日常生活や社会の事象に数学を活用する力の育成
宮川 健(早稲田大学)

数学の指導・学習を知る~数学教育学研究の近年の潮流~
VI
8月20日(金)
14:40-16:30
盛山 隆雄(筑波大学附属小学校)

子どもが探究する数学的活動-子どもの学び合いを活かして-
清水 宏幸(山梨大学)

文字式を活用して問題を解決する学習指導
根上 生也(横浜国立大学大学院)

数学教育の復権をめざして

4 受講料

一般会員学生・市民(教員を除く)
事前申込(7月31日まで)2,500円2,000円1,000円
事前申込(8月10日まで)3,000円2,500円1,000円
※ 当日受付は行いませんので、必ず事前に参加申し込みをしてください。

6 大会参加費

大会参加事前申込をご利用ください。

  • 申込締切2021年8月10日(火)17時
  • オンライン開催のため、当日参加受付はありません
一般会員学生会員幼児・特別支援教育関係・市民(教員を除く)
事前申込(7月31日まで)4,000円3,300円2,800円2,000円
事前申込(8月10日まで)5,000円4,300円3,800円3,000円
※ ただし,幼児・特別支援教育関係・市民参加者の参加費には、発表要旨集のデータ配布は含まれません。

7 紙媒体の冊子販売(オプション)

 大会がオンライン開催になったことにより、本大会では発表要旨集・講習会テキストともに、紙媒体の冊子はオプション設定としました。

 上記の参加費・受講料には、web サイトからの事前ダウンロードによる資料情報提供が含まれますが、冊子資料(紙媒体)は含まれません。

 紙媒体での冊子をご希望の場合、以下の代金にて事前配布いたします。

大会発表要旨集 3500 円(送料込) 講習会テキスト 1500 円(送料込)

 参加申込/受講申込時に、オプションを選択していただければ、それぞれ事前に冊子をお送りします。

(7 月31 日までにお申込みいただけば、事前にお届けします。)

8 参加申し込み

 大会への参加申し込みは、8月10日をもって締め切らせていただきました。
参加申し込みをしていただいた皆さまに御礼申し上げます。

 大会参加費の領収書は、大会当日、特設サイト内にてダウンロードできるようになります。なお、冊子オプションをお申込みの方の領収書は冊子に同封しての発送となりますので、特設サイトからもダウンロードはできませんのでご注意ください。

9 原稿作成要領と発表原稿の提出

 発表原稿の提出は締め切りとさせていただきました.

10 第103回全国算数・数学教育研究(埼玉)大会実行委員会事務局

本大会についてのお問合せやご連絡は、下記大会事務局にメールにてお願いいたします。

第103回全国算数・数学教育研究(埼玉)大会 実行委員会
事務局長:松嵜 昭雄 (埼玉大学教育学部)
E-mail:saitama2021@sme.or.jp